2013.08.16 Friday
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モップの魔女は呪文を知ってる (ジョイ・ノベルス) 近藤 史恵 実業之日本社 2007-06-15 |
深夜のスポーツクラブでひとり残ったスタッフの行動は―。希少種の猫を入手するため、バイトをかけもちする女子大生が―。小児病棟に配属された新人看護師の前に現れた“魔女”の正体は―?妹を殺害してしまったアクセサリー通販会社社長は進退きわまって―。謎を洗いたてて事件をリフレッシュ!女清掃人探偵掃査中。近藤史恵さんにしてはライトで読みやすく、人の弱さに温かく、でもやっぱり鋭いところもあって、うん、このシリーズは好きだな。
インシテミル 米澤 穂信 文藝春秋 2007-08 |
サイモンの災難―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア) 茅田 砂胡 中央公論新社 2008-03 |
渋谷に里帰り 山本 幸久 日本放送出版協会 2007-10 |
遠まわりする雛 米澤 穂信 角川書店 2007-10 |
明日この手を放しても 桂 望実 新潮社 2007-06 |
美晴さんランナウェイ 山本 幸久 集英社 2007-04 |
叔母さんは、トラブルとともにやってくる。27歳未婚。定職ナシ。男を見る目ナシ。いつも厄介を引き起こしては投げ出して―『笑う招き猫』の山本幸久が描く居候美女の痛快爽快・逃げっぱなし人生。ほっこりホームドラマとしては、まずまずの出来…なんて言い方は偉そうですが、そんな感じです。温かい家族の、ちょっといい話が詰まっていました。よかったです。でも、特別面白かったかと言われるとそうでも…。
君の望む死に方 (ノン・ノベル) 石持 浅海 祥伝社 2008-03 |
ダイイング・アイ 東野 圭吾 光文社 2007-11-20 |
記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。東野作品にしては、ちょっとつまんなかったかなあ。前半は良かったけど、後半だんだんだれてしまった感じ。私は、東野作品には期待しすぎているところがあるんですよね。好きな作品が多すぎるので。でも、冒頭の事故の描写、それからラストは印象的でした。生々しくてちょっと恐かったです。でもまあ、ホラーってほどではない。
俺をみつめるマネキンの眼。そいつは、確かに生きていた。
モーニング Mourning 小路 幸也 実業之日本社 2008-03-19 |
あの人のためにしたことを、後悔したことなんか、ない――。車中でひたすらに学生時代の思い出が語られるのですが、5人の共同生活が本当に楽しそうで、登場する女性たちもそれぞれに魅力的で、読みやすい一冊でした。メインの淳平が自殺したがっている理由という謎以外にも、彼らの仲間だった茜さんという女性をめぐるいくつかの謎や、5人が当時に犯した犯罪とは何か、など、少しずつ様々な謎が明かされていく構成で、飽きずに読めました。
大学時代の親友である河東真吾の訃報に接した私。葬儀のため福岡に集まったのは、
同じ大学でバンドを組み、四年間一つ屋根の下で共同生活を送った淳平、ヒトシ、ワリョウ。
葬儀を終え、それぞれの家へ、仕事へ戻ろうとしたとき、今は俳優となった淳平が言った。
「この車で一人で帰って、自殺する」。
何故?しかもこんなタイミングで?
思いとどまらせるために、私たちは明日の仕事を放り投げ、レンタカーで一緒に東京まで向かう決意をする。
「自殺の理由を思い出してくれたら、やめる」。
淳平のその言葉に、二十数年前のあの日々へと遡行するロングドライブが始まった。
それは同時に、懐しい思い出話だけでは終わらない、鍵をかけ心の奥底に沈めた出来事をも浮上させることになっていくが……。