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■ ホテルジューシー 坂木司
評価:
坂木 司
角川書店
¥ 1,470
(2007-09)

大家族の長女に生まれ、天下無敵のしっかり者にして直情一本勝負系の女子大生、ヒロちゃん。ところがバイトにやってきた那覇のボロ宿、ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違った。最初の洗礼は頼りにしていた先輩による置き去り。そしてあやしげな同僚達の存在が平穏な日常をいやがうえにもイベント化する。昼夜二重人格のオーナー(代理)や、沖縄的テーゲー(アバウト)を体現するような双子の老ハウスキーパー、ひっきりなしにやってくるワケありのお客さんたちにも翻弄されながら、ヒロちゃんの夏は過ぎてゆく――南風が運ぶビルドゥングスミステリ、待望の書籍化!!
「シンデレラ・ティース」のサキの親友、ヒロちゃんの一夏の物語。沖縄に旅行に行きたい!それも、長期滞在したい!と思ってしまう本でした。観光地にも行きたいけれど、沖縄の人々の暮らしというものを、観光よりももう少し深く覗いてみたい、そう思いました。特に、出てくる食べ物が美味しそうでね。食べてみたいな、うん。

ヒロちゃんは、好き嫌いが分かれるタイプの主人公だと思います。私は、ヒロちゃんよりかなり年上なので、ヒロちゃんがこれから年を重ねて少しは落ち着いて、色んな経験をして色んな事がわかるようになったら、どんなに魅力的な女性になるだろう、と、考えて好感を持ちました。自分の損得しか考えていない人が多い中で、他人に興味を持ち、親切にしてあげたいという気持ちを持っていて、それを行動に移す事を厭わないという、それだけで、彼女は今でも素敵な人だと思います。それに、いいお母さんになるだろうなあ〜。

でもまあ、現時点でのヒロちゃんは、若さゆえに、ちょっと行きすぎではある。おせっかいで、暑苦しくて、こんな子嫌い!っていう人もいるだろうな、と、想像はつきます。特に、都会で育って、核家族で、家族全員が健康で、ひどい災害や犯罪に巻き込まれた事のないような、ま、要するに私の周りにいるごく普通の人たちは。何不自由なく恵まれた暮らしをしている時には、こういう人のありがたみって、わからないものなんですよね〜。

だから、「シンデレラ・ティース」のように、軽い気持ちで人にオススメできる本、とは言えないかもしれないです。でも、私は好きでした。いい本だと思いました。
JUGEMテーマ:読書


| さ行(坂木司) | 02:29 | - | - |
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