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青葉の頃は終わった 近藤史恵
青葉の頃は終わった (カッパ・ノベルス)青葉の頃は終わった (カッパ・ノベルス)
近藤 史恵

光文社 2002-10
物語はまず、弦という青年が、学生時代からの仲間である瞳子の自殺を知るところから始まります。弦は、法子という恋人がいながらも、ひときわ美しい少女だった瞳子に憧れ、ずっと女神のように崇めてきました。瞳子は実家が裕福で、卒業後も特に働く必要はなく、ライブハウスなどで歌を歌ったり、CDを自主製作したりして過ごしていました。好きな歌を歌えて幸せだと語っていました。弦には、瞳子の自殺の理由がわかりません。そんな中、仲間たちに、死んだはずの瞳子から、ハガキが届き始めます。

瞳子はなぜ死んだのか?謎のハガキはいったい誰が何のために?

仲間たちが順番に語り手をつとめる手法が良かったです。弦にとっては可憐で愛らしい存在、手の届かない憧れの人ですが、ほかの仲間からすればそうではない。彼らは男2人女4人の6人グループだったわけですが、残された5人それぞれからみた瞳子はまったく別人のようです。ある人にとっては、我侭で時にイライラさせられる存在であったり、ある人にとっては、美しいだけの邪魔な存在であったり、まったく理解できない人であったりする。瞳子は1人のはずなのに、それぞれの見る瞳子はこんなにも違う。興味深かったです。

ただ、年齢設定はおかしい気がしました。全員大学を卒業して数年たって30歳手前という設定なのですが、読んでいる感じではまるで思春期のような…せいぜい20代前半の精神年齢設定のように思いました。悪い意味で(笑)。全員、子供っぽすぎる。そんな事もあって、とりあえず登場人物のだれ1人として感情移入できなかったので、それが読みづらかったです。

「推理小説」として読んだら全然面白くなかった。でも「青春小説」としてなら、多少、読みどころはわかる。でも、色んな不自然さのほうが勝っているし、魅力的な登場人物がいないことは「青春小説」としては致命的。そんなわけで、評価は低めですみません。
| か行(近藤史恵) | 09:58 | - | - |
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