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■ ふたつめの月 近藤史恵
ふたつめの月ふたつめの月
近藤 史恵

文藝春秋 2007-05

「賢者はベンチで思索する」の続編。3編収録の短編集です。

・たったひとつの後悔
ずっと契約社員として働いていた雑貨屋さんで、やっと正社員になって頑張っていたのに、久里子はそれからたった2週間でリストラされてしまいました。しかし、街で偶然元の同僚と再会した久里子は、自分が自主退職扱いになっていたことを知ります。なぜそんな事に?

とりあえず…久里子のリストラのされ方はおかしいと思う。あんなリストラのされ方なら普通、納得できなくて、人事担当者かもっと上の人に確認するでしょう。泣き寝入りする必要ないもの。まあ、久里子の箱入り世間知らずお人よしぶりが表れているエピソードってことで流す感じなのかなあ。そんな細かいところで根本的に引っかかってしまったので、いまいち乗り切れませんでしたが、元上司の木村さんの気持ちは、わからなくもなかったです。

・パレードがやってくる
前作「賢者はベンチで思索する」でいい感じになった彼弓田くんは、久里子との関係をはっきりさせないままイタリアに留学してしまい、久里子は彼の気持ちをはかりかねて悶々としています。その弓田くんが休暇で一時帰国する物語。弓田くんは久里子に、自分の幼馴染で妹みたいな存在だという明日香を紹介し、何か悩んでいるようだから相談に乗って欲しい、と頼みます。この短編は、ベタ、でした。少女マンガとかティーンズ向けの文庫とかに似たような話が山ほどありそう。

・ふたつめの月
表題作だけあって、これが一番好きでした。久里子のよき相談相手である赤坂老人が、交通事故にあって入院しなければならなくなりました。赤坂は久里子にある歩道橋の街灯を壊してほしい、と頼みます。彼はなぜそんなことをする必要があったのか?あたたかくて、ちょっとしんみりする、いい話でした。
| か行(近藤史恵) | 06:59 | - | - |
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