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▲ アイスマン。ゆれる 梶尾真治
アイスマン。ゆれるアイスマン。ゆれる
梶尾真治

光文社 2008-03-20

ネタバレあり!

「月下氷人」という四字熟語があり、男女の仲をとりもつ人の事を言うそうです。「氷人」=アイスマン、というわけで、この本は、男女をむりやり相思相愛にできる呪文を使うことのできる、知乃という30代の女性が主人公です。知乃は、病気の母親との2人暮らしで、そのため恋愛や結婚を諦めています。

知乃とその友人たちが、それぞれに個性的で魅力的な30代の独身OLで、恋愛に対してそれぞれの考え方を持っていて、海外ドラマの中のガールズトークシーンを見ているようで楽しかったです。深刻な問題を抱えていたり、真剣に悩んでいたりするのだけど、妙に綺麗というか、生々しすぎないので、読みやすかったです。これ、女性の作家さんが描いたらそうとうドロドロしてくるストーリーだと思うんだけど、梶尾作品はそうはならない。

まあ、その分インパクトは薄いのですが、梶尾さんの場合はそこがいいんでしょうね。無駄に精神力を消費させられない、どんな時でも安心して読める作家さんの1人です。

物語が進むにつれて、知乃は、その能力を使うと自分の身体が重いダメージを受けることを知ります。また、親友の鮎美と共に、高校時代に思いを寄せていた東村くんと再会し、いつの間にか三角関係に陥ってしまいます。何も知らない鮎美から、自分と東村を相思相愛にするよう呪文を使って欲しいと頼まれた知乃は、どう動くのか?知乃は幸せになれるのか?

ネタバレしますが、ラストはご都合主義的すぎる出来すぎたハッピーエンドです。インパクトは薄いのですが、まあ、梶尾作品はそこがいいんでしょうね。
| か行(梶尾真治) | 06:52 | - | - |
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