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■ 僕たちの戦争 荻原浩 
4575235016僕たちの戦争
荻原 浩
双葉社 2004-08

by G-Tools

居酒屋のアルバイトを首になったばかりの現代っ子、フリーターでサーファーの健太。軍国主義の日本で、特攻隊員としてお国のために命をささげようとしていた吾一。同じ年の二人が、海での事故の拍子に、時を越えて入れ替わってしまうところから、物語は始まります。読みやすくて、面白くて一気に読めました。

面白かったんですけど…ちょっと、小学校の国語の教科書を思い出してしまいました。「戦争について勉強しましょう」みたいな感じで、荻原さんにしては、ちょっと説教っぽい気がしたかな〜。

健太の立場から読んでしまうと、ただただ、SFとして弱いぞ…という感想になってしまいます。入れ替わりの理由とか必然性を説明しようとする事もなく、歴史改変とか歴史の新しい意味づけなどもなくて、健太がタイムスリップで得たものもはっきりしない。これはSFじゃないんじゃないかな…って感じ。

でも吾一の心情にひたって読むと、かなり切ない本なんですよねー。彼が、命をかけて守ろうとした国が、すっかり変わってしまったのを見たときの気持ちや、彼の最後の選択にむけての心の動きや…何もかもが、切ない。

荻原浩さんの作品としては異色だと思うけど、やっぱり「はずれはないな」と、思いました。
| あ行(荻原浩) | 22:20 | - | - |
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