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▲ 遠まわりする雛 米澤穂信
遠まわりする雛遠まわりする雛
米澤 穂信

角川書店 2007-10

シリーズ3作目の「クドリャフカの順番」で、文化祭というイベントを終えることで、きれいにまとまったシリーズに、この続編は必要だったのでしょうか?番外編的な短編が多く、可もなく不可もなく、といった雰囲気で楽しめた前半はともかく、ラストの2編は賛否の分かれるところではないかと思います。

古典部メンバーの恋愛に関しては、はっきりさせないままライトに終了するんだと思っていたから、意外でした。個人の好みとしては、はっきりさせないまま終了してくれたほうが良かったかなあ〜。里志と摩耶花の恋は、シリーズ序盤から何度も匂わされていた件なので、里志の気持ちが描かれて良かったとは思うんだけど、描かれてみてもなんだかすっきりしない感じが、うーん。えると奉太郎のほうは、奉太郎が古典部ではポリシーを貫けないのはえるを好きだからだろうってことは、最初からわかっていたことなんだけど、そこも描かないでくれたほうが良かったような気がして、うーん。

まだ高校生なんだから、そんなに深く真面目に、自分の人間性とか、相手との将来まで考えず、とりあえず恋愛に飛び込んでみればいいのに。とか思っちゃったのは、わたしがおばさんだからですかね、おばかさんだからですかね。違うかな。女性だからかな。古典部メンバーも女性2人は積極的です。

米澤さんは、楽しいだけでもいいはずの小説で、深くて暗い所に、意外な瞬間に突っ込んでいく事がありますよね。そこが、ひねくれた主人公ばかり登場する米澤作品の魅力でもあるのですが、楽しい小説は楽しいだけでもいいのになあ、って、短所に感じられてしまう事もあります。この本は、そんな感じでした。

ただし!この先もこのシリーズが、2年生編・3年生編と、長く続くのであれば、この1冊の私の評価は、大きく変わると思います。
| や行(米澤穂信) | 19:51 | - | - |
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