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■ オブラディ・オブラダ 佐藤弘
オブラディ・オブラダオブラディ・オブラダ
佐藤 弘

光文社 2006-10-21

ごく普通の若者の日常生活を描いた、山もオチもない青春小説。メインテーマは恋愛。本来なら、私の好みではないジャンルなのですが、これは良かったです。いまどきの若者を描いているのに、生真面目で、純粋で、上品な小説でした。

高校生の真一は、大学生の陽子ちゃんの事が大好き。でも陽子ちゃんは、同じ大学のフルヤ君が好き。そのフルヤ君は、「人を好きになったことなんてない。」と言っていて、定期的に年上の女性に飼われにいって小遣い稼ぎをする。そんな3人は今のところ仲の良い友達で、フルヤ君の家でたびたび顔をあわせ、とりとめのない時間をすごす。

こんな誰の思いも実らない恋を、真一はまっすぐ見つめ続けます。人を好きになるとはどういうことか、付き合うってどういうことか、真面目に考え続けます。こんなん、大人になったら真剣に考えることはあんまりないですよねー。だから読んでいて気恥ずかしい部分が多々ありましたが、瑞々しくて悪くなかったです。

個人的には、脇役の、綾っていう女の子に1番共感できたかなー。わたしは、フルヤ君の考えは受け入れにくいし、陽子&真一のように、自分の気持ちに正直には行動できません。綾は、真一が好きでその気持ちは隠しきれないけど、真一が陽子ちゃんが好きだと公言してはばからないので、積極的な行動は取らない。彼女も切ない恋をしていました。

それにしても、高校生の男の子って、こんなに恋愛のことばかり考えているものなんですか?真一ったら、陽子ちゃん以外のことはすべて面倒で、何にも考えていませんよねー。まあ、そういう時期も貴重だと思うし、純粋で羨ましいですけどね。わたしにはこんな時期はなかったので、作中で強調されていた「懐かしさ」は、ちょっと感じられませんでした。
| さ行(その他の作家) | 12:05 | - | - |
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