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■ 退屈姫君伝 米村圭伍
退屈姫君伝退屈姫君伝
米村 圭伍

新潮社 2002-09

磐台藩五十万石の殿様、西条綱道の末娘として溺愛されて育っためだか姫は、たった二万五千石の超貧乏な風見藩に嫁ぎました。夫が参勤交代で国許へ帰ってしまうと、退屈しためだか姫は、ちょっとした冒険をしようと思いつきます。

めだか姫のキャラクターがものすごくいいんです。夫にまでいまだに「姫」と呼ばれてしまうような天真爛漫な無邪気さが、本当に可愛い。文字通りのお姫様育ちで、世間知らずなのに、我が儘だったり、贅沢だったり、傲慢だったりはしないんです。貧乏な藩に嫁いで、明らかに生活レベルが下がってしまっても、怒ったり、不貞腐れたりはせず、できるだけ楽しく暮らそうとする。『風流冷飯伝』の数馬たちにも通じるところがあります。めだか姫は本当に風見藩にぴったりのお嫁さんですね。身分の上下にとらわれず、くノ一のお仙ちゃんを初めとする下々の者たちとも、最後にはなんと将軍家治さまとも、お友達になってしまうような所も素敵です。

そんなめだか姫と、愉快な仲間たち(笑)が、「風見藩上屋敷の六不思議」を解いたり、磐台藩と風見藩とのあいだの密約について調べたりと、江戸の町を舞台に大活躍をする物語。からっとした、底抜けに明るい、楽しい本でした。前作よりさらに、落語のような講談のような独特の語り口が効いていて、あっちこっちで笑えました。
| や行(米村圭伍) | 15:22 | - | - |
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