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● 風流冷飯伝 米村圭伍
風流冷飯伝風流冷飯伝
米村 圭伍

新潮社 1999-06

江戸の幇間である一八は、わけあって四国讃岐の風見藩という小藩にやってきました。城の見えるところまで来ると、道行く人が皆、妙な顔つきで自分を見ている事に気がつきます。そんなときに、通りがかった飛旗数馬という武士が、この藩では男は城を右回り、女は左回りで歩く、というしきたりを教えてくれました。風見藩には、先々代の藩主の気まぐれで、奇妙なしきたりがたくさんあるのです。

一八と、数馬と、数馬を初めとする風見藩の冷飯、つまり武家の次男坊たちの物語。藩内で起こる出来事を見物するのが趣味という数馬と共に、一八も色んな事件に顔をつっこみ、冷飯たちと知り合い、やがて「将棋所」をめぐる藩の大騒動に巻き込まれることになります。

天下泰平の世の中で、武家の次男、三男に生まれてしまったばっかりに、婿入りでもしない限りは仕事にもありつけず、肩身もせまく、金もなく、暇をどうつぶすかに苦心する。そんな冷飯たちが、それぞれにいい味を出しています。ちょっと哀れで、すごくおかしい。特に数馬は最高です!苛立ちもせず、くさりもせず、争いを好まず、常に飄々としているっていうか、かなりの天然ボケ。江戸っ子の一八のツッコミも、暖簾に腕押し、って感じで・・・数馬さま、タイプだなあ(笑)。ファンになっちゃいました。

まったり、のほほんとした本で、この雰囲気が大好きです。意外に読みやすくて、笑える時代小説でした。ちょっとサービスシーンが多すぎるような気はしますけど。いえ、私は別にサービスされてませんけど・・・男性ならニヤリとしそうなエッチなエピソードが満載。私もニヤリとはしましたけど、これさえなければ、もっと大声でオススメです!と叫べるし、女性や子供もターゲットに宣伝できるだろうに、と、残念な気がします。
| や行(米村圭伍) | 17:24 | - | - |
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