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▲ てのひらの中の宇宙 川端裕人
てのひらの中の宇宙てのひらの中の宇宙
川端 裕人

角川書店 2006-09

母親が再発癌の治療中である、小さな家族の物語です。この家族には、五歳のミライくんと、二歳のアスカちゃんという子供がいます。母親の入院中は、父親と祖母が彼らの面倒を見ています。

というと、母親の死をめぐる、お涙頂戴ストーリーになりそうなところですが、そんなことはありません。中心になるのは、理系幼児ミライくんの素朴な疑問と、それに一生懸命答えようとする父親のやりとりです。

学校教育を受けると、「理系」「文系」になぜか分けられてしまうのですが、小さい頃はどんな子も、自分を取り囲む自然には、興味を持っていますよね。恐竜や、宇宙や、生死なんて、誰でも一度は興味を持つテーマですよね。そのあたりに、とても共感できたので、
子育ては、子どもを通じて自分を再発見する旅だと思う。

子どもは何気ない日常を驚きと発見に変えてしまう存在だ。
といった言葉が印象的でした。生死に関する疑問を完全に解いた人などいないのですから、その点では、大人も子供もありませんよね。それに「理系」「文系」なんて、受験のための便宜的な分け方で、大人になってまでそんな言葉に縛られているなんてナンセンス。多くの人の「理系」に対する拒否反応は極端というか、もったいないですよね。学生時代に、物理や生物や地学が嫌いだった人でも、恐竜や宇宙という言葉には、ロマンを感じられると思うし、そういうゆとりを持った大人でありたいものです。逆も同じで、「文系」に対する拒否反応も、もったいないと思います。なにせ、読書感想文が1番嫌いな宿題だったわたしが、今ではこんなブログを作っているわけですから・・・なんか話がそれてきましたが・・・(笑)。

母親が一時退院をして、ひさしぶりに家族四人がそろったシーンが好きでした。再び彼女が入院してしまったシーンは切なかったです。

え?終わり?というようなところで終っていてオチもないし、無駄も多いし・・・。わたしが好きなタイプの娯楽本ではなかったので、評価は低めですが、でも、とてもいい本だと思います。
| か行(その他の作家) | 00:59 | - | - |
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