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▲ その猫に何が起こったか 野村桔梗
その猫に何が起こったか?その猫に何が起こったか?
野村 桔梗

国書刊行会 2005-03

殺人容疑で現行犯逮捕された容疑者、は、切り取った男の片耳を、しっかり握り締めていました。容疑者、高林啓子は、なぜ男を殺害し、なぜ耳を切り取らなければならなかったのでしょうか?

ミステリーなので、重要なネタバレは、いっさい無しでいきます。

高林啓子は、36歳、独身。ミーという名の、真っ白な猫が、彼女の生きがいです。ミーのエサは、高級な輸入物のキャットフードや、上等のささみ肉。リードはエルメス。キャリングケースはヴィトン。特注の十八金の首輪には、ミーの瞳の色と同じ、大粒のブルーサファイアがついています。

ミーが唯一の生きがいとなるにいたる、啓子の孤独で報われない人生と、猟奇殺人の過程が、交互に語られます。犯人は最初から分かっているし、比較的早い段階で動機も分かってしまう事件ですが、それでも最後まで読む価値がある本です。私は最後に、ゾッとして鳥肌が立ちました。

とりあえず、30代独身で、啓子と自分を重ねて同情してしまった私としては、1人暮らしをしても猫を飼うのはやめよう、と、決意しました。ルックスとしては猫のほうが好きだけど、いつか飼うなら犬にしよう、と、思います。そして、犬を散歩させて、犬好きのご近所さんと挨拶したり、お散歩仲間になったり、犬を公園デビューさせたりして、健康的に可愛がろうと思います。猫を飼ってもそういうことはできないですもんね。啓子が出会ったのが、猫ではなく犬だったら、何かが違ったような気がするのです。
| な行(その他の作家) | 02:13 | - | - |
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