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■ つきまとわれて 今邑彩
つきまとわれてつきまとわれて
今邑 彩
中央公論社 1996-09

再読。

ご病気のせいか、最近寡作の人になっておられる、今邑彩さんの短編集。

ミステリィとホラーの中間にゆらゆら漂っているような、不思議な雰囲気の小品達です。私は好きです。女らしい繊細さと、心細さと、陰険さを、絶妙にミックスした作品が多くて好感度大。

・・・ハートウォーミングとはかけ離れた本なので、好感度大、という言葉は誤解を生むかもしれません。あくまでも、ミステリィ&ホラーです。

○ 吾子の肖像
妻を愛し、子供を愛して生きた良い父親で、娘の肖像を描き続けて、その子が9歳のときに亡くなった芸術家。彼が生涯貫き通した、切ない嘘とは?

1番、驚いた作品で、1番、切ない作品でもありました。

○ 逢ふをまつ間に
これは、パソコンの“妻”育成ゲームの物語です。夫であるプレーヤーは、妻の食生活を管理し、妻の趣味にどれだけ付き合ってやるかによって、妻のストレスをコントロールし、それによって、ゲームの中の妻の寿命が決まります。

このストーリー、逆バージョンのほうが面白いし、リアルだと思ったのは私だけかなあ。現実の妻は、いつもいつも夫の注文どおりに料理を作るわけではない。夫が休日にかまってくれなくても、自分自身のお友だちが、たいていの妻にはいくらでもいる。

でも、夫の方はどうでしょう?妻が出した料理を食べるしかなくて、会社関係以外にこれといった人間関係もなくて、会社では常に競争のストレスにさらされて。妻を主人公にして、夫をPCの中の擬似人格として作ったほうが、面白い小説ができそうなきがします。

他に、

□ おまえが犯人
□ 帰り花
□ つきまとわれて
□ 六月の花嫁
△ お告げ
△ 生霊
| あ行(その他の作家) | 17:18 | - | - |
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