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● レディー,ゴー 桂望実
Lady,GOLady,GO
桂 望実

幻冬舎 2006-07

面白かった♪

南玲奈、23歳、派遣OL。なけなしの貯金を出してあげたとたん彼氏に振られ、派遣先をクビになります。面接で落ち続けて、次の派遣先は決まりません。エアコンは壊れて修理費が必要だし、アパートの契約更新も迫っています。

玲奈は自分に自信がなくて、でもとても真面目で、素直ないい子なんです。玲奈が16歳の時に両親は離婚し、それぞれの新しい家庭を作りました。それからずっと「最悪、最低、人生最大の危機の時にしか、両親に頼らないと心に決め」、誰にも頼れずもがく玲奈が、とても健気で、なんとか味方したくなります。

そして結局玲奈は、当面のお金の必要に迫られて、キャバクラで働くことになるのです。
かわいくないし、ネクラだし、上手に嘘もつけないし…… こんな私がキャバクラ嬢!?

席に座って、まず挨拶(第一印象)。水割り作って話を聞いて(聞き上手)、無口な客には話を振って(話し上手)。客との会話は忘れないようメモを取り(顧客管理)、送るメールは返信が 来るよう工夫を凝らす(営業努力)……

できるわけないよ、こんな私に。

帯より。
最近多いですよね。ホストクラブとか、キャバクラとか、いわゆる夜のお水の世界を舞台にした、業界小説。ちょっと昔ならそういう世界を舞台にした小説は、「みじめ」で「可哀相」な主人公の、どこか暗いイメージの小説になったんじゃないかと思うんですけど、すっかり世間のイメージも変わりました。そこは、華やかだけれど、実力主義の厳しい世界。主人公はそこで自信をつけ、たくましく成長していくんですよね。

この小説の玲奈もそうでした。彼女には親がなく、年上の兄弟もなく、ずっと派遣社員だったため特定の上司や先輩などもいない。友だちも極端に少ない。でも、クラブで玲奈は、個性的な上司や、オカマのスタイリストや、店のナンバーワンである先輩や、友人たちと、濃い付き合いをするようになります。クラブにいたのは短い期間だったのに、自分の事を話したり、相談したり、お互いの夢を応援しあったりする、きちんとした人間関係を作り上げていきます。それは玲奈にとって、ものすごく大きな財産だと思います。

ラストは、まったくリアルではありませんが、とても爽やかで好きです。
| か行(桂望実) | 01:22 | - | - |
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