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不思議じゃない国のアリス 沙藤一樹
不思議じゃない国のアリス不思議じゃない国のアリス
沙藤 一樹

講談社 2003-10

・不思議じゃない国のアリス
現在25歳の由記子は、中学の修学旅行の時に風邪を引いて、参加することができませんでした。しかし、その修学旅行の時にバスが橋から転落し、すべてのクラスメートが亡くなったのです。生き残った由記子は、「自分だけが生きているのはなぜか、生きていていいのか。」と悩みながらすごしています。今でも、亡くした幼馴染を思って泣きます。由記子の暮す小さな町では、誰も事故の事を忘れてくれず、今でも彼女は「奇跡の少女」と呼ばれています。

そんな彼女と、唐突に登場する、アリスという少女の奇妙な交流を描いた一編。これは、ぜひ長編にして欲しかった!由記子の内面にもっと踏み込んで欲しかったし、アリスにも物語が欲しかったです。アリスの謎は謎として魅力でしたが・・・。

ちなみに、アリスにそっくりの友だちが私にはいます。コスプレが好きで、自分もおしゃべりだけど、いつも連れている熊のぬいぐるみのほうがもっとしゃべるの。アリスより10歳くらいは年上だけどね。

□ 青い月
これはちょっと好きだったかも。SFっぽい設定、青い世界の不思議な雰囲気、ストーリー展開、ラストの衝撃の一文。

もうちょっと長い物語にして、ハルの視覚障害という設定が、もっと生きてくるエピソードがほしかったです。それに、月子と陽子の内側にも踏み込んで欲しかった。ああ、惜しい!

・飛行熱
・空中庭園
この2作は、ライトノベルによくある感じ。

□ 銃器のアマリリ
この小説は、全文箇条書き、という面白い形式になっています。最初は、なんか読みにくかったんですけど、けっこう読めました。読み終わってみたら、そこそこ面白かった。不思議な小説でした。

○ 旅をする人
この、ラストのショートショートが、私は一番好きです。余韻がたまらない。



設定にも、登場人物にも、妙にひきつけられるものがあるのに、テーマに対する踏み込みが浅かったり、その後の展開がつまらなかったり・・・なんかもったいない!という短編集。少女や少年が出てくる作品が多かったけど、若い人向けの本なのかな?出てくる大人は、みんな無神経で、理不尽で、だから彼らの不安や、孤独や、恐怖には共感できるんだけど、その先が描かれていないような気がする・・・。そんな短編ばかりでした。もったいないなあ。
| さ行(その他の作家) | 22:54 | - | - |
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