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■ リズム 森絵都
リズムリズム
森 絵都

講談社 1991-06

森絵都さんのデビュー作です。主人公は、中学1年生のさゆき。森さんが描く、この年頃の少年少女が、私はやっぱり大好きです。

小学校を卒業して、中学生になったけど、ほとんどの友達が同じ学校に進学し、さゆきのダラダラした生活は何も変わらないはずでした。でも、第2の我が家だと思っていた、叔母さんの家は離婚でバラバラになってしまいそう。大好きな従兄妹の真ちゃんは、東京に行ってしまう。変わらないと思っていたものが、どんどん変わってしまう。さゆきの心も揺れます。

「周りの音が邪魔なら、自分で自分だけのリズムを打てばいい。それを大切にしていれば、自分は自分でいられるかもしれない。」

という、真ちゃんがさゆきに残したメッセージが素敵です。全体的に、優等生な正統派の児童文学で、子供向け丸出しでインパクトの弱い本なのですが、このメッセージがどんな人にとっても大切な、普遍性のあるメッセージなので、大人が読んでも、ちょっといい本だったな、と、思えます。今の中学生に読んで欲しい、とは、特に思いませんが、中学生のころの自分に読ませてみたいです。どんな感想を持つんだろう?

それにしても、森作品が、なんとなく優等生っぽくて、いい本だけどちょっとインパクトが弱い、っていうのは、デビュー作からそうだったんですね。「風に舞いあがるビニールシート」もそうですよね。もちろん今の私は、森作品はそういうものばかりじゃないってわかってるから、森ファンなんですけどね。

それから、時々すごく印象的な1文があって、一瞬ページを繰る手がとまり、深呼吸したくなるのも今と変わっていないです。上手く表現できないんだけど、この感じ、誰かわかってくれるかなあ・・・。もちろん、これはいい意味で、です。すごく好きな感じです。

直木賞受賞記念!というわけで、古い森作品の再読をすることにしました。最近の、世間ではやたら評価の高い2作品より、私はYA時代の森作品のほうが好きなので、いつかは再読したいと思っていたのです。・・・まだ、先回の直木賞の時に宣言した、東野作品の再読が半分しかすすんでないけど・・・。
| ま行(森絵都) | 19:47 | - | - |
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