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■ 地に埋もれて あさのあつこ
地に埋もれて地に埋もれて
あさの あつこ

講談社 2006-03

意識を取り戻すと、自分は土の中にいて、心中していっしょに死んだはずの恋人が、自分の体の上にさらに土をかけている。

そんな、これは辛すぎるぞ・・・!という状況から始まる本書。この状況から、主人公優枝を助けるべく、「透明な旅路と」の白兎くんが、再び登場します。「透明な旅路と」にくらべると、「地に埋もれて」のほうが、物語の展開としてわかりやすく、ミステリー的な謎も、オカルト的な謎もはっきりあって、オチもついて、ずーっと面白かったです。主人公の心情も、過不足なく説明されていて、無理なく共感できたのでよかったです。もしまだ続くシリーズなのだとしたら、やっと方向性が見えてきた、という感じです。

私は、死後にも残る魂、というものを信じていないので、この本の根本的な前提条件に、どうしてもはまれなくて、恐くもなく、あまり感動もなく、読み終ってしまいました。でも、藤の描写の美しさとか、優枝の家族の物語とか、読みどころはたくさんありました。

確率的には子供より、たいてい親は先に死んでしまうから、子供は親が生きているうちに、どんなにひどい親のことでも許したほうがいいよね。自分の幸福と心の平安のためにね。
| あ行(あさのあつこ) | 11:47 | - | - |
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