CATEGORIES
LINKS
<< ▲ 四季 冬 森博嗣 | main | ■ ノアの徴 新井政彦 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
▲ ヒミコの夏 鯨統一郎
ヒミコの夏ヒミコの夏
鯨 統一郎

PHP研究所 2003-08

さらっとネタバレしています。

「日本農業新聞」に連載だったそうですが。なんだか、あからさまにそれが内容に反映されていて、そこが一番笑えました。つまり、外米は危険だ!国産米を買え!買おう!買ってください・・・お願いですから・・・。と、そういうお話でした。

「ヒミコ」というブランドの米は、誰が食べても美味しいと感じる味で、業界の常識を超えるスピードでシェアを伸ばしています。この件について取材をすることになったのが、ライターの祐介です。祐介はある日両親を亡くし、記憶も無くした、穂波という少女を拾ったのですが、ともに過ごすうちに穂波は、自分が「ヒミコ」を売り出した、ホワイトコスモ食品の社員の娘であったことを思い出します。(そんな、ご都合主義なっ!)

鯨さんの作品の中では、まとも系列の作品で、しかも文体は、淡々とした中にユーモアのある、いつもの雰囲気なので、読みやすいです。サクサクサクっと読めます。両親を殺された穂波や、生殖能力を無くした祐介の心情に、不自然なほど踏み込んでいかないところも、実に読みやすいです。読後感もいいし、電車の中で立ち読みするには最高の1冊!

でも、やっぱり、ちょっと物足りなかったな〜。日本の生態系の絶滅の危機の前には、すべての事が小さい事ではありますけど。登場人物にもエピソードにも無駄がなくて、大団円。でも、このネタなら、もっと広げることも、深めることもできたと思うのに、なんか小さくまとまってしまった気が・・・ああっ、もったない! 

ああっ、私ったら、偉そうに・・・。

あ、そうそう。さらに小さくまとまってしまったような気がする本ではありますが、「グリーン・レクイエム」新井素子 を思い出しました。
| か行(鯨統一郎) | 19:16 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 19:16 | - | - |