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▲ 奇跡の人 真保裕一
奇跡の人奇跡の人
真保 裕一

角川書店 1997-05

ネタバレあり

これ、ずいぶん前に、ドラマ化されてましたよね。たぶん何回か見たんじゃないかなあ・・・。でも、山崎まさよしが出ていたよね、という以外、何も記憶にないけど。

交通事故で植物状態になり、一度は脳死に近い状態にまでなってから、奇跡的に回復した、克己。体の機能は、印刷工場で働くことができるほどにまで回復しましたが、事故以前の記憶を取り戻すことができずにいます。

亡くなった母親の残した、克己の闘病生活記が、感動的。全体的に、母の愛に関しては、感動させられっぱなしの本でした。それに、最初は何もできなかった克己が、長いリハビリに耐え、病院で仲間を作り、彼らを助ける事ができるまでになる、その姿も素敵。過去を思い出せなくて、思い出したくて、苦悩しながらも、今までの周囲の援助に感謝し、今の自分を大切に、将来に希望を持って、生きて行こうとする克己の姿は感動的でした。

というわけで、前半は、いい気分で読めました。もちろん、後半への伏線はたくさんはられていて、事故の前の克己って、ろくな奴じゃなかったんだろうなあー、ということくらいはわかります。だから、克己が自分の過去探しを始めたあたりで、ハラハラし始めます。

このあたりまでは、すっごく面白いし、波乱の展開と、結末の感動を予感させてくれるいい本だったんです。

でも、終盤は、そして、結末は、何?いくら精神年齢中学生で、記憶喪失患者だからって、こんなに傍迷惑な人間になられてしまっては、もう、共感も同情もできません・・・。

記憶は無くしても、かっとなりやすく思い込みの激しい性格は変わらず、犯罪者の更生は難しく、犯罪者は犯罪をくりかえすっていう、身もフタもない事?それとも、記憶を無くしても、恋心は消えることはない、という運命論者のロマンチック?

真保さん、何を書きたかったの?どういうつもりだったの?わ、わからなかった・・・。
| さ行(真保裕一 ) | 12:58 | - | - |
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