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■ 日傘のお兄さん 豊島ミホ
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日傘のお兄さん
豊島 ミホ
新潮社 2004-03-17

by G-Tools , 2006/05/27

恋愛短編集。のーんびりしていて、ゆーったりしていて、女の子たちがみんな前向き。雰囲気的には好みでした。

・日傘のお兄さん
やっぱりこの中編が、一番印象的でした。幼稚園生の頃、毎日遊んでくれていたお兄さんと再会した、夏美。お兄さんは幼児猥褻の罪で犯罪者として追われる身になっていました。ネット上でも「日傘のロリコン変態」として有名人になっています。そんなお兄さんに夏美は、街を出てついていってしまいます。

これが、直球の純愛小説仕立てになってるんですよね。この題材をこういう風に描いて、いいんだろうか。きっと、いけないと思う人も多いだろうな。特に、子供を持つ親の立場で読んだら、たまらないだろうな。でも、わたしはこの作品を面白く読んでしまいました。

色んな本があるのは、いいことです。オリジナリティと、チャレンジ精神に拍手!これを書いた作者を、「もっとやれー!!」と、けしかけたくなるような作品でした(笑)。

主人公、夏美のキャラクターがいいんですよね。彼がそんな人間だとわかっても、手のひらを返したように拒絶反応を起こしたりしないんです。自分の目で見たこと、自分が感じたことを、どこまでも信じている。わたし、この子、好きだなーっ。2人の十年後が知りたいです。

・バイバイラジオスター
・すこやかなのぞみ
・あわになる
この3つは、普通に(?)甘酸っぱい恋愛小説。

・猫のように
これだけがちょっと異色で、40歳の中年男が主人公。「猫のように」生きるんだと、ソープ嬢にふられたくらいで、決めてしまうことはないんじゃないかなあ。今は、それを淋しいと感じているんだから、もう少しがんばったっていいと思う。人生は、まだ半分残っているぞ、がんばれ、中年男。この結末は、ものがなしい。
| た行(豊島ミホ) | 19:48 | - | - |
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