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■ テロリストのパラソル 藤原伊織
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テロリストのパラソル
藤原 伊織
講談社 1995-09

by G-Tools , 2006/05/16




アル中のバーテンダー・島村は、過去を隠し20年以上もひっそりと暮らしてきた。しかしある日、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇して生活が急転する。この事件で、島村の友人だった桑野と、かつての恋人だった優子が亡くなっていたのだ。警察に犯人として手配された島村は、優子の娘・塔子と共に、事件の真相を探る。

いまさら読みました。面白かったです。爆弾テロという衝撃的な事件が、徐々に明らかになる島村の過去と絡んでくる、その過程が面白くて、一気に読んでしまいました。事実が明らかになればなるほど、謎は増えて、人間関係も込み入っていったのに、最後は一気に収束してびっくりでした。

読み終えてみると、「桑野は私のただひとりの友人だった。優子は、私が共同生活をおくったただひとりの女性だ。」という言葉が、ひどく切ないです。島村の22年間の思いのすべてがつまっているようで。

ハードボイルドが得意ではなく、全共闘の時代には生まれてもいなかった私でさえ、これだけ面白いと思えるのだから、全共闘世代に近い方や、ハードボイルドが好きな方にとっては、本当に熱狂的に面白い本だったんだろうと思います。

史上初の乱歩賞&直木賞W受賞作。
| は行(藤原伊織) | 00:09 | - | - |
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