CATEGORIES
LINKS
<< ■ 吐きたいほど愛してる。 新堂冬樹 | main | ■ レイクサイド 東野圭吾 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
▲ てのひらの迷路 石田衣良
photo
てのひらの迷路
石田 衣良
講談社 2005-11-15

by G-Tools , 2006/04/14

石田衣良ファンの方は読まないほうが良い、と、思われる感想。

24のショートショート。ひとつひとつの作品に前書きがついている上に、自伝的な小説が多く含まれているので、石田衣良ファンには、たまらない一冊かと思われます。ペンネームの由来もわかりますしね。

好きな作品もありました。「ナンバーズ」「書棚と旅をする男」は、普通にいいお話でした。奇妙な遠距離恋愛を描いた「片脚」「左手」は、SFかホラーのような設定で、エロ面白かったです。「ひとりぼっちの世界」には、すごく共感できたし、「コンプレックス」も可愛らしくて好きだった。

でも。でもでもでも。

この本には、なんだか、読んでいてカクっとなる瞬間があったんですよね・・・。「俺ってカッコいいし?頭もいいし?センスもいいし?売れてるし?もう忙しくってさ〜。オレって時代の寵児って感じ?」みたいな。なんだか自慢げな文章が、鼻につく時があって・・・。私って、心が狭いのかも(苦笑)

「短編小説のレシピ」という作品の中に、雑誌やテレビの取材で忙しくなってからの執筆状況を描いた、こんな文章がありました。
書くことは準備運動なしで、いきなり冷たいプールに飛び込むのと等しくなった。そんなことはとても出来ないと思っていたのに、それでもなんとか読むに耐える作品は仕上がっていく。
読むに耐える作品なんだ・・・。へ〜。

もちろん、作家本人が、自分の作品を「読むに耐えない」と思っているわけはないんですよね。プロなんだから自信はあって当然だし。でも、少なくとも、私と、私の友達の間では、石田作品の評判は急降下中なんです。あんまり読者をなめないで欲しい。

「女性のどこに最初に目が行きますか」とか、「これからの時代、もてるにはどうすればいいですか?」とかいう、毒にも薬にもならない雑誌のインタビューなんかに答えてないで、小説を丁寧に作って欲しい。石田さんの小説が、かつて大好きだったからこその、私の愛ある願いです。
| あ行(石田衣良) | 05:24 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 05:24 | - | - |