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■ クドリャフカの順番 米沢穂信 
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クドリャフカの順番―「十文字」事件
米澤 穂信
角川書店 2005-07

by G-Tools , 2006/04/10


学園祭で売る冊子が、部員のちょっとしたミスで、大量に印刷されてしまった古典部。彼らが、どうしたってさばけそうにないこの200部の在庫を売るために奮闘する物語・・・ちょっと違うか。その学園祭で、クリスティの「ABC殺人事件」をヒントにしたと思われる、ちょっとした泥棒騒ぎが起こる。古典部の面々が、この事件の謎を解く!

古典部シリーズ3作目。

昨年9月に、初めて読んだときも、面白い!と、思ったのですが、シリーズの最初の2冊を読んでいなかったため、わかりそうでわからない、もどかしい部分が多くて、十分に楽しめなかった1冊。「氷菓」「愚者のエンドロール」を読んでから再読する、と決めていたのですが、続編が出版されるとのことで、あわてて読みました。

やっぱり、前の2冊を読んでいると、全然面白さが違います!

先回はやはり、奉太郎のお姉さんとか、「女帝」入須先輩とか、唐突な登場人物に「?」と思いましたし。なんで、文集では「カンヤ祭」の謎を解いています!と、しつこく宣伝しているのに、読者には、その謎がいっさい語られないのか、とても不満だったし。どうやら探偵役らしい奉太郎が、謎解き以外の部分ではやたら影が薄いのが、不自然だなあと思っていたのです。

今回は、上のような不満が全部解消。本当に楽しかったです。

4人がばらばらに動き、それぞれがそれぞれの文化祭経験をするので、なんだか自分も、文化祭に参加して、一緒に盛り上がったような気分を味わえました。学生時代に戻った気分でした。

古典部4人のキャラを、把握できている状態で読んだほうが、ずっと面白い本ですね!4人の一人称が交互に使われる形になっているので、彼らの性格を知っていて読んで初めて、笑えたり、同情できたりする、一人一人の心の声がたくさんありました。

特に里志。そんなこと考えてたんだ〜、なんだかいとしいぞ!摩耶花に対する気持ちが、微妙に伏線として残っているので、私、気になります。

摩耶花の漫画研究会でのエピソードも、摩耶花のまっすぐさと、不器用さが出ていて、良かったです。摩耶花は結局、バトルが宣伝に利用されていたことに、最後まで気がつかなかったんだよね?これは、気がつかないほうがいいよなあ。

えるは・・・。心の声までまわりくどくて、そこが笑えました。奉太郎はいつもどおりです。
| や行(米澤穂信) | 12:24 | - | - |
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