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● チョコレートコスモス 恩田陸
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チョコレートコスモス
恩田 陸
毎日新聞社 2006-03-15

by G-Tools , 2006/04/04





舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。
どこまで行けばいいのか?どこまで行けるのか?
2人の少女が繰り広げる華麗で激しいバトルを描く、熱狂と陶酔の演劇ロマン。

bk1 内容説明より
わたしには、とっても楽しい読書でした♪

マンガネタを出しすぎると、過去のオタクぶりを露呈しそうなので、
自粛しよう、と、思っていた矢先、この本に出会ってしまいました。
この本は、マンガ「ガラスの仮面」を抜きにしては、語れない本なのです。

だって、どこを読んでも「ガラスの仮面」なんですよ。
演劇界を舞台に、女優たちが火花を散らす、という設定もそのまんまですが、
主要キャラクターなんて、背景、性格、心の動きまで、全部そのまんま。

ドラマを見るのが大好きだった、地味で大人しい少女が、
演劇に出会い、わずか数ヶ月で天才的な演技力を発揮して、プロの目に止まる。
天才演劇少女、飛鳥は、どう見ても、北島マヤです。

演劇一家に生まれサラブレッドと呼ばれて、子役時代から活躍してきた、響子。
才能と人脈がある上に、努力家で、訓練を積み重ねてきた、実力派女優。
最初は迷いもありますが、飛鳥に出会って演劇への情熱を目覚めさせます。
これは、どこからどう見ても、亜弓さんですよね。

響子が、飛鳥の才能を認めて、「あなた、誰?」って、聞くんです。
わたしは、「北島マヤだよ!」と、心の中でつっこみました。すばやかったです(笑)。

他にも、オーディションで響子に蹴散らされるアイドル女優だの、
素人の魅力を引き出す演出家だの、どこかで見たような人々が勢ぞろい。

エピソードも、コネタもかなりかぶっています。
風のエチュード、ハムレットのオフィーリア、梅の木、「真夏の夜の夢」、
天才の出演で壊れてしまう舞台、それを教訓に演技を合わせる事を知る飛鳥。
シンクロから始まり逆転する影の演技、二人の女優のためのオーディション。

ああ、これも、あれも、それも!そのまんまだ!嬉しい!

ずっとこんな感じでつっこみながら読んで、
「ガラスの仮面」が大好きなわたしは、心底楽しかったんですけど、
小説の読み方としては、間違っている・・・かな?

もちろん物語はオリジナルで、描写は、恩田さんらしく、臨場感たっぷり。
作中劇やオーディションの展開は、先が読めなくてハラハラするし、
「ガラスの仮面」を知らない人も、十分楽しめるエンターテイメントだと思います。

でも、明らかに、恩田さんは確信犯というか、狙ってるんだもんなあ。
「ガラスの仮面」とは関係なく、独自の演劇小説として読んで欲しい、
だなんて、これっぽっちも思ってないよね。
こんなにあからさまに、「あえて」「わざと」、ネタをかぶせてるんだから、
わたしみたいな読み方だって、あり、ですよね。ありです。(言い切り)

「ガラスの仮面」を連想させる小説であることは、
この本のマイナスポイントではないと思います。
私にとっては、そのおかげで楽しさ倍増!の、プラスポイントでした。
紫の薔薇の人が出てこなかったのが、残念です。

「チョコレートコスモス」の内容が、とても気になる。
そして、飛鳥の将来も、とても気になる。
演劇サークルのみんなとか、葉月ちゃんとか、魅力的な捨てキャラも多かったし。
続編希望です。
| あ行(恩田陸) | 11:50 | - | - |
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