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● 深追い 横山秀夫
4408534307深追い
横山 秀夫
実業之日本社 2002-12

by G-Tools

横山秀夫さんらしい、警察短編集。

印象的だった作品。

・深追い
交通事故死した被害者の妻は、昔の恋人でした。交通課事故係主任の秋葉和彦は、被害者の遺留品であるポケベルを預かります。ポケベルには毎日のように、彼女から亡くなった夫あての、「今夜の夕飯のメニュー」が届き続けます。彼女のメッセージの意味は?

すべての謎が解けたときの、秋葉君がとってもかわいそうだった作品。

・仕返し
三ツ鐘署次長の的場には、遅く生まれた小学校6年生の息子がいます。官舎で暮らす同年代の子供たちの父親は、みな的場より下なので、的場にぺこぺこしています。そんな様子を見ながら育った警察官の子供たちの中には、親の階級による上下関係が発生し、歪んだいじめが起こっていました。そんな時、所轄内で、ホームレスの死亡事故が起こります。

自分の子供がいじめにあっている、という状況は、親も本当に辛いでしょうね。心配だし悲しいし、してあげられることは少ないし、頭がおかしくなりそうですよね。でも、自分の子供が、いじめをやっていると知った場合はどうなのかな。私は、こっちのほうが、親の心に与えるダメージは深いような気がします。親だって、自分の育てた可愛い可愛い子供が、外ではいじめっ子だなんて傷つくよね。

この作品の最後に、的場が下した結論には、拍手!でした。父としてまっとうだと思う。でも、なかなか出来ることじゃない。がんばって!

・人ごと
会計課課長の西脇は、遺失物チェックのときに、自分が行っている花屋さんのものと同じ花屋の会員カードを見つけ、それの入っていた財布を、持ち主に届けることになります。くたびれた財布にいくらかの小銭しか入っていなかったことから、一人暮らしの孤独な老人だろうと考えられていた持ち主ですが、彼は、高級マンションの最上階に住み、毎日花を大量に買って、リッチに暮していました。西脇は、彼が小銭入れをわざと落としたのではないかと考えます。

最後の1ページがとても切ない物語でした。

ほかに
・引き継ぎ
・又聞き
・訳あり
・締め出し

この4つも、いいです。どれもなんらかの感動がある、名手の手による短編といった感じでした。
| や行(横山秀夫) | 11:45 | - | - |
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