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● 恐怖の報酬日記 恩田陸
4062127636酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記
恩田 陸
講談社 2005-04-23

by G-Tools

紀行エッセイのはずですが、本全体の半分くらいが、「飛行機が恐い」という話です。「飛行機」と言うことすら嫌で、「あれ」「あの乗り物」と指示語で話す恩田さんに、大いに笑わせてもらいました。恐さのあまり、ただでさえ豊かな作家の妄想が炸裂していて、最高です。

成田エクスプレスの中で、恩田さんは、「助けて、千秋さま、お願い。」と祈るのですが、この「千秋さま」は、同じく飛行機恐怖症だった「のだめカンタービレ」の千秋です!

飛行機が離陸し、揺れ始めると、パニックは頂点に達し、恩田さんは、「ねえ、アルバート。いやよいやいや、こんなに揺れちゃいや。」と心の中でお願いするのですが、この「アルバート」は機長の名前です。そのうち、恩田さんは「下手糞!アルバート!帰れ!」などと言い出します。本当に笑えました。こんな調子で延々と、あっちに脱線、こっちに脱線しながらも、恩田さんがいかに「あの乗り物」が恐いかという話がひたすら続きます。そういうエッセイです(?)。楽しかったです!
私、エッセイは苦手なんですけど。
同じ枚数で、小説の三倍時間が掛かるんですけど。
これってすごく真実味があるなあ、と、思いました。恩田さんのエッセイが面白くないという意味ではなく、むしろ逆で・・・。面白すぎるんですよ。笑えるツボがたくさんあって、しかも恩田さんの幅広い見識をうかがえるトリビアも満載で、エピソードの一つ一つが濃いエッセイ。それに、終始テンションが高めで、なおかつ読者の反応をちゃんと計算した文章で、脚注までついていて、それがまた笑えて・・・これを書くには、ものすごくエネルギーが必要だと思います。でも、またエッセイ集、出して欲しいなあ。
| あ行(恩田陸) | 13:04 | - | - |
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