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▲ エコノミカル・パレス 角田光代
4062114194エコノミカル・パレス
角田 光代
講談社 2002-10

by G-Tools

雑文書きの仕事では食べていけず、バイトを続ける34才のフリーター女性。年下の同棲相手は、ミュージシャンくずれで、自分の食費さえ払わないような男。ときどきまとまったお金をくれて、帳尻を合わせているつもりらしいけれど、実際には生活費の3割程度にしかならない。しかも、「タマシイのない仕事はしたくない」などと子供っぽい事を言って派遣の仕事をやめてしまい、失業中。どんぶり勘定でやってきた生活費は、私の分担が、どんどん増えていく・・・。

文章が面白かったです。スーパーやコンビニでの買い物の様子が、具体的な商品名や値段をあげて、みみっちくみみっちく描写されていて。切実なのはすごく伝わってくるんだけど、どうにもおかしかった。給料日前の自分の身にも覚えがあったりしますから、無理なく共感できました。

どんな仕事をしても、雑文書きの仕事だけはしよう、と、思うあたりも、かわいそうになってしまいました。本人もわかっているように、あまり意味のない意地なんですが、意地だけでなんとか精神的にもちこたえている姿が、かわいそうでした。

でも、なんでこの男と別れないの?それが、全然、わからない。恋愛感情が残っているなら、もちろんわかりますけど、本当に惰性で一緒にいるだけなんだよね。「テキ電」で出会った、若い男と、ちゃちな恋に落ちるくらい、もう恋愛感情は無い。引っ越すのにもお金がいる、とかなんとか言ってますが、2人分の生活費をまかない続ける事にくらべたら、一時的にかかる引っ越し費用なんて、なんとかなるでしょう。

彼女は、サラ金に手を出したり、水商売をしたりして、どんどん追い詰められていくんだけど・・・それなら、借りたお金で引っ越して、その男と別れようよ。その不幸、自業自得です。
| か行(角田光代) | 21:07 | - | - |
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