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■ 数奇にして模型 森博嗣
4061820311数奇にして模型
森 博嗣
講談社 1998-07

by G-Tools

面白かったです。

ミステリーとして考えれば、トリックは力技って感じで、ちょっとスマートじゃない気がしないでもないです。でもフェアじゃないことは何もないし、犯人の行動と動機も説得力があるように思いました。荒唐無稽なのは、むしろ被害者のほうですね。

楽しかったのは、まず、模型マニアたちの世界や、彼らの思想。殺人事件がおこるのが、模型マニアが集まるイベント会場ということで、たくさんの個性的なマニアが登場します。面白いです。ある伝説のモデラーはこう言います。
「人間の作るものだけが、模型になるんだ。動物も植物も模型にはならん。」

「動物とか人間を小さく作っても、それは単なるミニチュアだ。モデルではない。・・・模型が模するのは、形ではない。ものを作り出す精神と行為だ。人が生産する意欲と労力を模するものだ。それによって、その原型を作り出した人間の精神を汲み取る」
傍目には、子供っぽい趣味にしか見えないものが、本人たちにとっては、こんなにも高尚っぽい思想的裏づけを持っているとは・・・。深いなあ(笑)

あとはもう、師弟コンビがいつものように楽しいです。あの犀川先生が、萌絵ちゃんのことになると、人間に戻っちゃうあたりがなんとも、ラブストーリーでした。
「あの・・・では、彼女の代わりに、僕ではいけませんか?」
「もし、彼女を殺したら、僕は貴方を殺します。」
ごちそうさまです。
| ま行(森博嗣) | 11:54 | - | - |
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