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■ 鳥人計画 東野圭吾
4043718012鳥人計画
東野 圭吾
角川書店 2003-08

by G-Tools
彼は鳥になるため、人の心を捨て去った。
角川文庫版の帯のあおり。

かっこいい帯ですねよー。この「彼」って誰?というあたりも、謎の1つです。昔読んだ時はハードカバー版だったのですが、その表紙のイラストも良かったんですよ。ジャンパーの飛んでいる姿が描かれているのですが、一瞬、まっさかさまに落ちているように見えるの。画像がなくて残念!

天才ジャンパー、楡井明が毒殺されます。楡井が合宿所で生活しており、ジャンプ台で亡くなった事から、犯人はジャンプ関係者に絞られます。彼はその才能ゆえに多くの人にねたまれていましたし、天衣無縫な性格で、悪気はないのにいつの間にか恨みをかってしまうタイプ。彼を殺したがっていた人はたくさんいそうです。

この小説のすごいところは、容疑者がたくさんいるのに、犯人あてで全くひっぱらない所。かなり最初の方で、地の文の中で犯人があっさり犯行を認め、密告の手紙によって警察もそれを知り、逮捕されてしまいます。この本は、犯人と警察が、密告者を推理する本なんです。変わってますよねー。(まあ、後の東野さんの作品群の「変わってる」っぷりを見ると、こんなのは序の口ですけどね。でも、初読の時は、驚いたのよ・・・。)

楡井はなぜ殺されたのかという動機の部分、そして、「鳥人計画」の全貌が明らかになる後半。前半ではられた伏線が、綺麗に生きてきます。二転三転する真相に、最後まで気を抜けません。面白かったです!みんなアマチュアスポーツの世界で必死にがんばっている人なので、登場する選手や、コーチ、その家族など、色んな人に感情移入してしまって、切ない本でした。

そういえば東野さんの世界は、ご本人いわく、すべて「巨人の星」か「あしたのジョー」だそうですが、この本は色んな意味でたしかに「巨人の星」だな・・・。

でも1つだけ言いたいことが。死の直前の楡井の行動が、私には納得できないんです・・・。普通は普通に恐いよ!それに、スポーツ選手にとって身体は資本なのに。

うーん。
| は行(東野圭吾) | 09:46 | - | - |
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