CATEGORIES
LINKS
<< ■ 厭世フレーバー 三羽省吾 | main | ▲ アンボス・ムンドス 桐野夏生 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
▲ 誰よりも美しい妻 井上荒野
483871632X誰よりも美しい妻
井上 荒野
マガジンハウス 2005-12-15

by G-Tools

「誰よりも美しい妻」こと、園子は、ヴァイオリニストの惣介の妻。惣介は子供のような無邪気さと可愛らしさのある人物。芸術家ならではの感情的で我侭な人物とも言えます。

園子はそんな夫だけを見つめ、夫のすべてを受け入れ、人生のすべてを彼に捧げているような女性。古風な良妻賢母という感じです。

惣介も園子を愛しているのですが、「恋」を捨てることはできません。大学教授という立場をいかして、若い女子学生との浮気を繰り返します。惣介はその無邪気さでそれを隠す事などできず、園子の前でも新しい恋にはしゃいでしまう。遊びに来る若い学生の態度からも、経験豊富(夫の浮気の経験・・・)な園子には、惣介の浮気はバレバレなのです。

それでも、何があっても、気がつかないふりをし続ける園子。

結局は自分のところに戻ってくる、ということを信じているからなのか。
惣介にとって「恋」が絶対に必要だという事を、認めざるを得ないからなのか。
そんな惣介を愛しているからなのか。

どんな風にも読み取れる本でした。

個人的には、ちょっと、退屈だったなあ。でも、現実感のない設定、透明感のある文章、淡々と綴られるストーリー。好きな人は好きなのかも・・・。

インパクトがとても強いタイトルだったので、「誰よりも美しい」ということが、ストーリー上あまり必要なかったことが残念です。
| あ行(井上荒野) | 14:29 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 14:29 | - | - |