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▲ 海と川の恋文 松本侑子
4048736574海と川の恋文
松本 侑子
角川書店 2005-12-01

by G-Tools

1980年代から、バブル期をへて、低迷期の2005年までの、芸能界を舞台にした大河恋愛小説。

すごく長い小説で(しかも苦手な恋愛小説で・・・)、特に最初の大学編が退屈だったので、最後まで読めるか心配でしたが、主役の遥香が芸能界入りする辺りからはテンポが良くなって、なんとか最後までたどり着きました。でも、ここまで長い小説なのに、いちいち次の展開が読めてしまうというのは、どうなんでしょう?だって、どこをとっても「どこかで見たような話」なんですよ。

昼ドラの原作にぴったり・・・っていうかむしろ、昼ドラが原作なんじゃ・・・。オリジナリティはいったいどこへ?松本侑子さんってこんな小説を書く方でしたっけ?読み心地は、シドニー・シェルダンみたいでした。

キャラクターもねー。主役の遥香は、いい家の出のお嬢さんで、圧倒的な美貌をスカウトされて、順調に育っていく女優。彼女はずっと、家族やマネージャーに守られ、それぞれに魅力的な二人の男性に愛され続けます。一般ぴーぽーの私には、遥香への共感のしどころがありません。

彼女が、野心・・・とまでは言わなくても、「芸能界の頂点を極めたい」とか「お金が欲しい」とか、自分で目的を持って動いてくれるキャラなら、応援したいと思えたかもしれない。でも、遥香は何事にも受け身の、いい子ちゃんなキャラクター。重要な決断を迫られても、人に流されてあとで泣くだけ。全然共感できない。それなのに遥香の芸能人生は、なんだかんだ言って順風満帆なのですから、読んでいて、疲労感と虚脱感に襲われました。

ラストでやっと、大人になった遥香が、自分の足で立っているように感じられてきます。遥香の成長ストーリーにはなっていたと思います。だから一応、最後まで読んでよかったです。

「真実の純愛小説」と、帯に書いてあるのですが、日本の小説・映画・テレビドラマで近年ブームになっている「純愛」ものとは、違うジャンルだと思います。私は詳しくないけれど韓流の「純愛」なら近いのかもしれません。これはやっぱり昼ドラでしょう。
| ま行(その他の作家) | 12:51 | - | - |
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