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東京DOLL 石田衣良
4062130025東京DOLL
石田 衣良
講談社 2005-07-29

by G-Tools

マスター・オブ・ザ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター。背中に濃紺の翼をもつ少女ヨリが彼の孤独を変えてゆく―。
帯より

石田さんは、好きな作家さんなので、この本の感想も書きます。でも、久々に出ちゃいます。

酷評注意!

ゲーム業界を浅く扱っただけでは、もう新鮮でもなんでもない。どちらかというと、感じるのはネタの古さです。株式操作による会社の買収なども絡んでくるのですが、それも浅くしか描かれないので、時流に乗ろうとしてみただけ、としか思えない。石田さん得意の「街」を描くという点でも、「東京湾岸」を、東京のオシャレスポット&お金持ちの住む街、としてしか描けていなくて、表面的なイメージに終始しています。

それに、主役のMGの「孤独」って、自業自得だと思うし、傍迷惑でさえある。あらゆる意味で優柔不断。仕事に対しても女性に対しても、決断力がなくて不誠実。全然、共感できないキャラクターでした。その上、彼の「孤独」の根本を描こうという努力がされていない上に、ヨリと出会って変わった、という風にも見えない。

ヨリに関しても、神秘的な雰囲気で登場したにもかかわらず、けっきょく単なる都合のいい女をやっていて、意味不明です。未来を予知できるという力がストーリーにあまり生かされていないのも不自然です。

あらゆる意味で、設定が甘すぎます。業界小説としても、恋愛小説としても、ポルノとしても中途半端。石田さんは何がしたかったのでしょう・・・。
| あ行(石田衣良) | 17:20 | - | - |
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