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■ 悪党たちは千里を走る 貫井徳郎
4334924689悪党たちは千里を走る
貫井 徳郎
光文社 2005-09-26

by G-Tools

素直に、面白かったです。

真面目に生きることが嫌になった3人が企てる、「人道的かつ絶対安全な」誘拐とは?そしてその結末は?

テンポが良くて、スピード感たっぷりで、楽しい楽しい本でした。登場人物も、お人好しで、どこかマヌケで、愛すべき人ばかり。ちょっとしたユーモアが、あちこちにちりばめられていて、私は笑えました。個人的には、巧の父親がツボでした。

まあ、ただ楽しいだけの本に千七百円を投じる価値があるのか、と言われると微妙ですが・・・。うーん、ほぼ映画一本分かあ。私は図書館本で読んだので問題無しですが、友達がこれから買うと言ったら、図書館にあるよと、教えてあげたいかもしれません。図書館で借りる、あるいはブックオフで買うという人には、オススメの本です。読んで損はありません。(一応、誉めてるつもりです。)

帯に、こう書いてあるんです。
「慟哭」の著者がユーモアとスピードたっぷりにおくる誘拐ミステリの新境地
いまだに貫井さんは、「慟哭」の著者って書かれてしまうのね・・・。これだけ、違うイメージの作品にまで、「慟哭」がついて回るなんて、貫井さんも微妙な心境でしょうね。「慟哭」のインパクトがそれだけすごかったということではあるけど。

この本に、この帯は、やめて欲しかったなあ。

だって「慟哭」系列の作品を期待して、この本を読んではいけないんだもの。もう、最初から、全然違う読み方をしなくてはならない作品なんだもの。誘拐ミステリの新境地、というよりは、貫井徳郎さんの新境地なんだもの。

この本は、犯罪小説ではあっても、推理小説ではないので、真相をあててやろうとか、作者に騙されないぞ!とか、そういうミステリファンにありがちな読み方をしたら、駄目なんですよね。些細な描写に振り回されたり、疑心暗鬼に陥って、集中できなくなるだけなの。オチが読めたからって自慢にもならないし、快感でもないの。些末な欠点が気になって、ただただ、楽しさを追求した小説なのに、楽しくなくなっちゃうの。

というわけで、私は帯に、一言文句があるのでした。文字が小さかったことが救いかな。
| な行(貫井徳郎) | 23:57 | - | - |
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