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★ 凸凹デイズ 山本幸久
4163244301凸凹デイズ
山本 幸久
文藝春秋 2005-10-25

by G-Tools

祝!初山本幸久作品。

思わず「祝!」とつけてしまうくらい、面白かったです。ライトでポップで爽やかな、青春お仕事小説。超オススメ!

新米デザイナーの凪海は凹組という弱小デザイン事務所の社員。先輩の大滝さん、黒川さん、それからライバル会社の女社長である醐宮さん、この4人が主な登場人物です。

凹組の仕事は、スーパーのチラシやエロ雑誌のデザインばかり。凪海は1Kのアパートで暮らし、先輩には寝る間もないくらいこきつかわれ、彼氏には逃げられ・・・。それでもやっと夢の「デザイナー」になれたんだからと、一生懸命仕事をしています。凪海ちゃん、本当にいい子です!キュートだし♪

そして、凹組に大チャンスがやってきます。凪海の描いたオリジナルキャラクターが、遊園地のマスコットとして採用されることになったのです。

なんと言っても上手いのは、こんな風に凪海の視点で語られる凹組の現在と、若き日の大滝さんが語る凹組の創成期が、交互に描かれる事です。凹組を立ち上げたのは、大滝さんと黒川さん、そして醐宮さんの3人でした。なぜ3人が事務所を作り、なぜ決裂し、なぜ現在ではこうも違う境遇にあるのか。3人の現在の思いは・・・など、過去パートは、謎に引っ張られて、どんどん読み進めました。

過去パートはもちろんですが、現在のパートでも大滝さん、黒川さん、醐宮さんは、青春真っ只中です。色んな意味でね。甘酸っぱくて、ほろ苦くて、暑苦しいのよねー(笑)。いつまでこのままでいられることやら・・・なんて言うのは、野暮ですね。ひがみっぽいし(爆)。

会話のテンポがよくて笑えます。出てくる人が、みんな愛すべき個性の持ち主で印象的です。それから、私もOL時代は同じ業界にいたので、そこらへんも個人的にツボでした。

お仕事ですから、楽しい事ばかりではありません。悔しい事や、大変なこともたくさんあります。でも、仕事仲間に恵まれれば、そんな事も、多少は軽やかに乗り越えていけるのかもしれません。

清々しい読後感で、楽しい読書でした。
| や行(山本幸久) | 20:14 | - | - |
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