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★ てるてるあした 加納朋子
4344007840てるてるあした
加納 朋子
幻冬舎 2005-05

by G-Tools

ネタバレ警報!

一生懸命勉強して、やっと念願の高校合格を果たした照代は、その高校に入学することなく、夜逃げをすることになってしまいます。浪費壁のある母親と、車好きの父親が作った借金が、とうとう返せなくなったのです。照代は一人、佐々良という田舎町で、遠い親戚だという久代おばあちゃんと一緒に暮らすことになります。

ちょっとしたミステリー仕立てになっています。佐々良という町は、普通の田舎町ではなく、「不思議なことが起こる町」なんです。照代も佐々良で、少女の幽霊を目撃したり、不思議なメールを受け取ったりします。照代(と、ユウ坊という赤ちゃん)にだけ見えるこの幽霊は、なぜ姿を現すのか、何を伝えたがっているのか、この謎がこの本の重要な鍵です。

映画も漫画も小説も、2番煎じは、はずれが多いですよね。シリーズ化すれば、3作目に名作が出たりしますが、2作目は可も不可もなくといったところで…。だから、この「てるてるあした」も、シリーズ一作目の「ささらさや」が好きだったので読みましたが、実はあまり期待していませんでした。

でも、「てるてるあした」はすっごく良かった!「ささらさや」より好きだったかも。久代おばあちゃんはもちろん、「ささらさや」のサヤさん、珠ちゃん、お夏さん、エリカさんなど、前作のメンバーがたくさん出てきます。でも前作では、いい人ばっかりの温かいだけの本だったのが、今作ではちょっと雰囲気が違います。いい人がたくさんいて温かいのは同じですが、主人公の照代が最初のうち本当にひねくれた嫌なガキなんです。物質的には甘やかされて、でも親の愛は足りてなくて、ふてくされたガキ。

照代が、佐々良という不思議な町で、どんな風に成長していくのかという物語です。挨拶すること、人を好きになること、助け合うこと、働くこと、勉強すること。照代は、大事な事をたくさん学びます。そして、自分のコンプレックスをのりこえ、愛してくれなかった母親との関係を修復し、自立し・・・照代、がんばったなぁ。

そして何よりも、久代おばあちゃんがかっこいい!かっこよすぎ。感動的に!泣けます。
| か行(加納朋子) | 12:11 | - | - |
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