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● イン・ザ・プール 奥田英朗
416320900Xイン・ザ・プール
奥田 英朗
文芸春秋 2002-05

by G-Tools

私の初奥田英朗作品。笑えました。精神病の患者と、時に患者よりもへんてこな精神科医・伊良部が織り成すコメエディ・タッチの短編集。伊良部の治療とは思えない治療に付き合っているうちに、少しづつ患者が癒されていきます。実際にはありえない話なんですが、面白かったなあ。「社会派」的な匂いもチクッとあって、とても満足しました。

・いてもたっても
これが一番好きでした。ラストがこの作品だったからこその、読後感の良さだったのかも。
「えー、カウンセリング?無駄だって。そういうの」「生い立ちがどうだとか、性格がどうだとか、そういうやつでしょ。生い立ちも性格も直らないんだから、聞いてもしょうがないじゃん」
このセリフに拍手!話しただけで直るくらいなら、医者なんていらないよ。友達に話せばいいじゃん!友達にも言えない事なら、お坊さんにでも神父さんにでも、街の手相を見てくれる人にでも告白したらいいんだよ。医者と違って、ただだよ。

(いや、べつに、私はカウンセリングが必要な人もいるんだろう、と思ってはいますよ…。ただ、精神疾患のすべてにカウンセリングが有効なはずないと思ってるの。薬と同じで、合わない人には毒になるし、副作用だってあるはずだと思う!)

・フレンズ
この作品に出てくる、携帯中毒症には、いろいろ考えさせられました。こういう人多いんだろうね。親が心配して病院に行かせた、というところが特殊なだけで。最近の若い人たちには、かなりの割合でこのタイプがいると思う。さびしい話ですね。

私は、しょっちゅう携帯を忘れて出歩いたり、電源を切りっぱなしにしては「つながらない!」と怒られるタイプなんで、主人公とは正反対で、性格も人との付き合い方もやっぱり正反対なんですが。それはそれでどうかな〜って事も思いました。もうちょっと広く浅くの付き合いも大事にしようかな、なんて。携帯中毒症にならない程度にね。
| あ行(奥田英朗) | 12:06 | - | - |
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