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▲ 冒険の国 桐野夏生 
410130632X冒険の国
桐野 夏生
新潮社 2005-09

by G-Tools

1988年の「すばる文学賞」最終候補となった作品に、加筆修正をほどこしたものだそうです。20年近く前の作品ということになりますね。

この小説の「時代を切り取った」という一面に関しては、桐野さん自らがあとがきに書いておられるように、今読むと「懐かしい」感じです。「時代を切り取った」小説は、やはり古くなるのだなあ、と、思いました。

それはそれとして、人間の描写に、桐野さんらしい苦みがしっかりと出ています。登場人物がみんないい人、という本は、最近の癒し系ブームや、泣ける本ブームで、たくさんありますが、登場人物がみんな好きになれない、という本は珍しいかと思います。一人称の主役である美浜の事も、どうしても好きになれませんでしたからねー。けっこう可哀想な目にあっている人なんですけど、どうにも性格が陰湿で・・・。

それからやはり、女同士の関係というのは、桐野さんの小説の中では、エグいものなんですね。主人公の美浜とその姉、美浜の勤め先の大家さんとその妹、という二組の姉妹が出てくるのですが、二組とも最悪の関係です。これは不幸です。

読後感、悪いよ・・・。

桐野作品に、爽やかさとか、癒しとか、求めてないからいいですけどね。
| か行(桐野夏生) | 02:33 | - | - |
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