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▲ フェティッシュ 西澤保彦 
4087753530フェティッシュ
西澤 保彦
集英社 2005-10

by G-Tools

これはものに狂う人と
人を狂わせる物の
愛の物語なのである。
ほんとだよ
これが帯のあおりです。ほんとですか(笑)?

あんまりだったら読むのをやめよう、と、覚悟して読み始めた割には、エグくもグロくもありませんでした。でもまあ、そっち方面から感想を書けば、わかりたくない世界だなあ、いう感じです。愛というより、やっぱり病気だよー。一般的に「俺って○○フェチなんだ」「私って○○フェチ」なんていうのとは、レベルが違うんだもの。ある意味、みなさん、幸せそうではありましたが。

構成は、面白かったです。連続殺人事件を、複数の「フェティッシュ」な人々の視点で追っていきます。きちんと、目次や章タイトルが工夫されていて、わかりづらさはありません。事件の陰に見え隠れする、謎の美少年「クルミ」の秘密。彼に運命を狂わされる、たくさんの「フェティッシュ」な人々の末路。そして、次第に明らかになる連続殺人事件の全貌。

一番、西澤さんらしいなあ、と思ったのは、「クルミ」の特異体質や、超自然的な魅力に関して、謎解きがない事です。現象としては説明されるけど、理由も理屈も、なし。つけようと思えば、理屈をつけられないことはないと思うんですけど・・・。それをしないところが西澤さんですね。この作品では、「クルミ」の存在が、西澤世界のルールであって、説明の必要はないんでしょう。

だからこの本は、ミステリーじゃなくて、サイコホラー。人にオススメはできませんが、私なりに楽しめる部分はありました。
| な行(その他の作家) | 16:13 | - | - |
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