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■ 愛の保存法 平安寿子 
4334924816愛の保存法
平 安寿子
光文社 2005-12-14

by G-Tools

帯にあるように、切なさをユーモアで包んだ恋愛短編集。

・愛の保存法
カップルによって、色んな愛の保存法があっていいと思います。ほかの家族が認めているのなら、離婚と結婚を繰り返すという、愛の保存法もあるのでしょう。そういう2人の4回目の結婚式をめぐる小説です。

でも、確かに、傍迷惑ではあるよね。片想いをしている相手の結婚式に出なければならない、というシチュエーションは、小説の中ではよくある話だけど、嫌なものだろうね。それにその場面で、司会を頼まれるなんて最悪だよね。きつーい。絶対嫌だー!

そして私は、たぶんまゆみは奈香子の気持ちに気づいているぞ・・・と、想像しました。女ってそういうところは恐いから。

登場人物のそれぞれに、一番共感できた作品。

・パパのベイビーボーイ
この小編のパパは、かなりダメな男だ。でも、女心をわかっているなあ。こんな人にかかったら、大抵の女は、ひとたまりもないぞ・・・。

男の人にはぜひ、参考にして欲しい1冊。真似してもダメだけど。

・きみ去りしのち
この短編集の中では異色の、ほろにが青春小説。依存体質の女性・有子と、その恋人・剛の物語。有子がずっと甘えてきた母親に、病気で余命宣告が下る。その時には有子を全力で支えよう、と、考えていた剛だったが・・・。完全に、剛に感情移入しちゃいました。有子の気持ちもよくわかるんだけどねー。やっぱり剛が可哀想だったなあ。

男と女がすれ違ってしまう瞬間って、こういう感じなんだよなあ。とてもリアルな作品でした。

・寂しがりやの素粒子
センセーみたいな男も、春香みたいな女も嫌い。でも、鉄太郎の気持ちが切ない。一番心に残った作品。

・彼女はホームシック
エネルギッシュでエキセントリックで寂しがりやで、トルネードのように他人を巻き込む女性と、彼女と不倫をした事で、結局家族を失った男性の、長い物語。不倫関係を清算した後も、友情は長く続きます。その女性・都季にいいように利用される男性・島津の、あまりのお人よし加減に呆れ、都季の勝手さに腹をたてながら読んでいたのですが、最後まで読むと、どうでもよくなりました。

島津はおひとよしとか、一途とかいうのではなく、自己満足型というか、自己陶酔型で、責任の生じない人間関係を好む、かなり勝手な男。都季とはお似合いです。一生やっててください。

・出来過ぎた男
これはちょっとブラックなコメディなんだと思います。これをラストに持ってきた事で、読後感が軽くなったような気もするけど、悪くなったような気もする。微妙。
| た行(平安寿子) | 09:59 | - | - |
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