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■ 砂漠 伊坂幸太郎 
4408534846砂漠
伊坂 幸太郎
実業之日本社 2005-12-10

by G-Tools

大学生活の「日常」を丁寧に描いてくれて、懐かしさを感じさせてくれる本です。ああ、大学時代って、こんな感じだったなあ、と。実際は、麻雀、合コン、ボーリングなど私はあまりしていないことを、彼らはするので、実体験的にはオーバーラップしないんだけど、その「感じ」だけは、たぶん大学に行かなかった人も、「青春の思い出」感覚を共有できるんじゃないかと思います。

そして、もちろん、伊坂さんですから。「日常」を丁寧に描くだけで終るはずもなく・・・。「オアシス」の中にいる彼らにも、次々に事件がおこります。特に、夏の事件はとても辛かったです。(でも鳥井くんはかっこいいです!)。もちろん楽しい事件も起こります。謎もあります。恋もあります。家裁調査官も出てきます。おお!

時々、伊坂調っていうのかなあ、伊坂節っていうのかなあ。素敵な文章がするっと入ってくるんですよね。(たとえばラストの一文みたいな感じで・・・)。それが、すごく、きいていて、やられてしまいまいした。さすがだ。

でも、ちょっと全体的にインパクトが弱いかなあ。十分面白いんだけど、伊坂さんにしては、炸裂してない感じ。

春、夏、秋、冬、の4章で構成されています。私は、この4章が、1年生の春、2年生の夏、3年生の秋、4年生の冬、であることに全然驚かなかったんですよね・・・。時期にこだわって読んでいなかったというか、あんまり章タイトルに着目していなかったというか。ごく自然に、受け入れていたので、今さら感想を書くにあたって、パラパラと本をめくってみて、「あれ?ここって驚きどころだったんじゃ・・・」と気がついています。驚きそこねた。もったいなかった。

さあ、この本が直木賞を取れるかどうか・・・。「死神の精度」が取れなかったことで、ファンの熱い期待を背負うことになってしまった一冊ですよね。まだまだ遠い話で、これからどんな本が出版されるか分からないので、もちろんなんとも言えないのですが。引き続き、在庫一層セールをやってくれるとすれば、取っても文句の出ない出来と、ジャンルの、上質の本だとは思います。文春じゃないという事以外には、大きなケチのつけどころはない。取ってくれるといいなあ。

追記:みなさんのブログをめぐってみたら、みんな「なんてことはない」を、自分の文章の中で真似してるの〜。思いつきたかったぞ。私もやればよかった。

それから、陣内と西嶋のキャラってかぶるよね、を書き忘れていた。最初は痛いんだけど、読み進めるうちに、かっこいいところが見えてきました。
| あ行(伊坂幸太郎) | 08:15 | - | - |
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