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■ みずうみ よしもとばなな 
4902943123みずうみ
よしもと ばなな
フォイル 2005-12

by G-Tools

読み応えのある小説だったなあと、思わないわけではありません。いい本だったなあと思っています。登場人物の心情の、丹念な描写。人という弱い生き物に対する、温かい視線。静かで穏やかで、読みやすい文章。よしもとばななさんは、やっぱり上手いし、やっぱり好きです。

でも「あれ、初期の頃に戻っちゃった?」と、いうのが本心。ぶっちゃければ「またこれか」って感じ。

物語を前に進めるのは恋愛の進展。でもテーマは恋愛そのもではなく、心の傷の癒しや、人間の再生。モチーフは、崩壊した家族や、家族の縁の薄い人々の奇妙な人間関係や、新興宗教による誘拐や洗脳。

同じような小説を、もう、いくつも書いていませんか?同じテーマを色んなアプローチで書く作家さんは多いですけど、似たようなテーマを、似たようなアプローチ、似たようなモチーフ、似たようなキャラクター、似たようなタッチで、また書くのって・・・どう評価したらいいのかなあ?

それで作品がどんどん良くなっているのなら、同じような小説を、いくつ書いても、その事に価値があるのかもしれないですね。よしもとばななさんは、どうなんでしょう?どんどん良くなっているのかなあ。客観的な評価は、私の手に余ります。

でも、昔の作品を初めて読んだ時のほうが、わたしにとっては印象が強かったです。それは単に、私が当時、感受性の強いお年頃だったから、というだけのことかもしれませんが。10年前の私に、この本を読ませてみたいです。
| や行(よしもとばなな) | 01:14 | - | - |
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