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■ ニート 絲山秋子 
4048736434ニート
絲山 秋子
角川書店 2005-10-29

by G-Tools

表題作の「ニート」。かけだしの作家である私は、元恋人のキミがニートであることを、とても似合っていると感じている。もちろんそのままで、いつまでもやっていけるとは思っていないのだが、彼を責めるでもなく、かといって守るでもなく、自分に出来るだけの事をして、少しの時間、彼と共にくつろぐ。

ニートの内側を描く本なら、わたしは読みたいとは思いません。「働けばいいのに」などという月並みな感想を抱かされそうで嫌です。ニートとひとくくりにした言い方も、そもそも嫌いだし・・・。

この本は、ニートを外側から、しかも味方の温かい視線で見ているので、好きでした。私とキミの、気負いすぎない、空気感が好きでした。

収録作は「ニート」「ベル・エポック」「2+1」「へたれ」「愛なんかいらねー」

「2+1」はニートの続編になります。この2作を、連続収録にしなかったことが、一瞬不自然な気もしたんです。でも、一冊通して読んでから思えば、うまいな、と、思います。ワンクッションの気分転換が、この小説を読むには必要だった気がします。

そして「ベル・エポック」は、ただのワンクッションではありません。わたしはこの「ベル・エポック」という作品の、痛々しいような清々しいような余韻も、かなり好きです。

というわけで、最初の3作は◎、4作目は印象が薄く、「愛なんかいらねー」はいらねー。(<単なる好みの問題。でも・・・やっぱり、この短編集の中で、浮いてると思う。なんで入れちゃったかなあ。)
| あ行(絲山秋子) | 22:40 | - | - |
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