CATEGORIES
LINKS
<< 白夜行 東野圭吾 [ドラマ化] 2-1 | main | ■ 福音の少年 あさのあつこ  >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
● 新編 クロノス・ジョウンターの伝説 梶尾真治 
4257790539新編クロノス・ジョウンターの伝説
梶尾 真治
朝日ソノラマ 2005-07

by G-Tools

ネタバレあり!

再読。でも、読んだ時期を考えて、昔読んだのは「新編」じゃなかったはず。でもまあ、収められている本編3つは、一緒なので、再読ですよね。昔読んだ版についていたはずの「外伝」の記憶は、私には、いっさい残ってないし・・・。

クロノス・ジョウンターは、人間を過去へ飛び込ませる、いわゆるタイムマシーンです。しかし、過去へ飛び込んだ人間は、時間軸が本来持っている性質に従って、未来へはじき返されてしまいます。だから、ほんの短い時間しか、過去にとどまる事はできません。しかも、はじき返される先は「現在」ではありません。遠い過去にさかのぼった分だけ、遠い未来にはじき返される事になってしまうのです。

こんな制約・・・というか欠点のあるタイムマシーンを、それでも使いたい、と、願う人が主人公になった3つの短編が収められています。

・吸原和彦の軌跡
爆発事故で死んだ、愛する少女の命を救いたい。そう考えてクロノス・ジョウンターを使う吸原和彦ですが、滞在時間が短すぎて、一度のタイムトラベルでは彼女を逃がす事が出来ず、何度もタイムトラベルを繰り返す事になります。その結果、最後のタイムトラベルの後で主人公が送り返される「未来」は五千年後です。知っている人が誰もいない、様子のまったくわからない世界。もちろん少女もとっくに死んでいます。それでも彼は、タイムトラベルを繰り返します。切ない短編でした。

・布川輝良の軌跡
布川輝良の場合は、過去に自分を固定する装置を腕にはめて行ったため、過去に4日間滞在することができました。そして、その間に、彼は運命的な出会いを経験し、過去に生きる女性と愛し合うようになるのです。共にすごす事の出来る時間は、たった4日間だけです。彼と彼女の人生は・・・?

・鈴谷樹里の軌跡
治療法のない難病で死んだ初恋の人を救いたい。医者になった樹里は、その難病を治す事が出来る新薬を持って、彼を救うため過去へ飛びます。すごく、後味のいい、素敵なラストです。

全体として、ベタベタのラブストーリーなんだけど、好きでした。けっこう感動的!

でも・・・これを昨年公開された、映画「この胸いっぱいの愛を」の原作、というのは無理があるよねー。せいぜい原案といったところです。映画のノベライズを、梶尾さんが書く気になったのも、もっともかと思います。

舞台化したキャラメルの「クロノス」のほうはどうなんだろう?見に行っておきたいところです・・・。
| か行(梶尾真治) | 13:53 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 13:53 | - | - |