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■ 一千一秒の日々 島本理生
4838715927一千一秒の日々
島本 理生
マガジンハウス 2005-06-16

by G-Tools

え?あれ?これ、本当に島本さん?いきなり、上手くなってるじゃん!しかも、大人になってる!何かあったの?<よけいなお世話。

・・・って、いきなり偉そうですが、これが素直な感想です。今まで読んだ何冊かが、正直言って、イマイチだったので、期待しなかったのが良かったのでしょうか。青臭くて、読んでいてこっぱずかしくなるような、少女小説か少女漫画の世界の人だと思っていたのに・・・。この本は、ちゃんと読める!登場人物は大学生でも、物語は大人の鑑賞に堪える!ライトで読みやすいけれど、読んでも時間の無駄じゃない!

連作短編集です。淡々とした筆致だけど、心理描写はけっこう鋭い。思い通りにいかなくて、じれったくて、せつない、色々な恋愛が、どれもいいんです。展開は遅いけど、いい物語なんです。それぞれの登場人物が関係しあって、本を一冊読み終えると、ぐるっと人の輪がつながる構成になっていて、その構成がまたいい味を出しています。リアルな社会の人物相関関係に近いような気がして、面白かったです。そうやって主役が次々に変わるのに、すぐに感情移入できて、すぐに物語に引き込まれてしまいました。上手い!やっと、ちまたの評判と同じ、「若いのによく書けるなあ」という感想に到達しました。

そして、加納君かっこいい!実際にはいないだろうけど!っていうか、実際にいたら、かっこよくないと思うけど!

私が恋愛小説を誉めるなんて、珍しいんですよ。<だからなんだ。

ナラタージュまではまだまだ遠い道のりですが(図書館予約で前に100人くらいいるんです)ナラタージュを読む前に、島本さんを見直してしまいました。

ただ。1つだけ文句を言わせてもらえば。最後にくっついている「夏めく日」はいらない。サービスのつもりかもしれないが、いらない。「夏めく日」自体が悪いわけではないけれど、この本にくっつけた事は失敗だと思います。余韻、台無しです。
| さ行(島本理生) | 19:46 | - | - |
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