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■ イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子
4163226303イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子
文藝春秋 2004-02-10

by G-Tools

2作収録なのですが、私は2作目の「第七障害」のほうがとても印象的でした。業界ものというか、自分の知らない世界を知ることが出来る作品は、それだけでポイントが高いです。「馬術」というのは、私には本当に縁遠い世界で・・・。しかも、特にお金持ちではない人の、スポーツとしての馬術、というのは、興味深かったです。

早坂順子は、馬術大会で第七障害の跳越に失敗し、乗馬クラブからの借馬「ゴッドヒップ」は、その時の怪我が元で安楽死させられます。そのトラウマを引きずったまま、群馬から東京へ出てきた順子の、再生のストーリー。見方によっては恋愛小説。

どこからどう見ても、よくあるパターンの物語なんですけどね。「イッツ・オンリー・トーク」とは、違う人が書いたかのような、無理のない真面目さと、清々しさ。乗馬クラブ時代のライバル・篤、元カレの妹・美緒など、登場人物のキャラも魅力的で。東京育ちで、田舎に憧れのある私は、とても素直に読めました。

表題作に関しては、語りつくされた感がありますよね。確かに、一風変わった人ばかり出てくるけれど、温かい物語で、私も嫌いではありません。メンヘラ系の人々を明るく描くという点では、これが「逃亡くそたわけ」につながっていったんだなあ・・・なるほど、という感じでした。でも「イッツ・オンリー・トーク」のほうは、主人公が無理をしているのがひしひしと感じられて、胃が重たい・・・。雰囲気作りが、中途半端なような気がしました。
| あ行(絲山秋子) | 23:33 | - | - |
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