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▲ 古道具 中野商店 川上弘美 
410441204X古道具 中野商店
川上 弘美
新潮社 2005-04-01

by G-Tools

まず、装丁がかなり好きでした。表紙も、背表紙も、題字も、少しかすれた印刷も。かわいい。章タイトルが商品の古道具の名前になっているところも、なんだか楽しげで、懐かしい雰囲気で、素敵。あと、やはり川上さんは文章が上手ですね。静かなのに、時々意表をついてくれる。でも、リズムが崩れない。

中野商店で過ぎていく時間も、やっぱりなんだか楽しげで、懐かしい雰囲気で、するすると読んでしまいました。私はこの手の話は好みじゃない、と、思いながら・・・結局最後まで読んでしまいました。そうしたら、エンディングはとても良かった!あんなに大人気なかった人たちも、ちゃんと成長するんだなあって感じがして。綺麗すぎたけど、そこがよかったです。

でも、やはり川上さんだけあって、どうしたってこの本は恋愛小説なんですよね。どこをどう切り取っても恋愛小説。主人公のヒトミも、50代のマサヨさんも、店長の中野さんのような家族持ちも、登場人物全員が、恋愛のことばっかり考えてるの。私、恋愛小説って苦手なんですよ〜。ヒトミ&タケオのようなじれったい恋愛は「要約してくれ!」と思ってしまうし。中野さんのような、浮気がどうとかいう話は「何が面白いんだよ、エロ親父」と思ってしまう。

唯一マサヨさんの恋愛や、言葉には、はっとさせられるものがあって興味深かったです。
性欲がほとんどなくなってからの恋愛の抜きさしならない感じが、ヒトミちゃんなんかにわかってたまるもんですか。

五十代に入ってから、行き違いだの誤解だのいさかいだのが起こったとき、かんたんには相手を責められなくなった。・・・責めた当の相手が死んでいる可能性があるのよね。・・・責めた翌日に死ぬかもしれない。一ヵ月後かもしれない。寝覚めの悪い事だ。
それにしても最後まで、タケオは何を考えていたのかよくわからない奴だった・・・。
| か行(川上弘美) | 22:31 | - | - |
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