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▲ 星の綿毛 藤田雅也 
4152085266星の綿毛
藤田 雅矢
早川書房 2003-10

by G-Tools

どことも知れぬ砂漠の惑星。そこでは、種子を播きながら移動する「ハハ」と呼ばれる巨大装置が、荒れた大地を耕し、「ムラ」の人々を養っていた。「ムラ」には、ときどき、「トシ」からの交易人が現れ、収穫物を買い取り、様々な道具を売ってくれる。

少年ニジタマは、見た事のないその「トシ」に憧れ、「トシ」に行ってみたいと思っていた。そんなある日、交易人ツキカゲが、彼を「トシ」へ連れて行ってくれるという。誰にも内緒で「ムラ」を出たニジタマの旅は、やがて、世界の秘密を明らかにし、遠い昔の約束を、果たす事になる・・・。

あとがきにもあるように、この「造り出された世界」の描写が最高です。細部まで作りこまれていて、想像力を刺激してくれます。この静かな「世界」自体が、切ない、です。この「世界」が、1冊分だなんてもったいない。もっと長いシリーズの舞台になれます。

ただ、世界が魅力的なわりには、ストーリーに入り込みづらかったです。主要な登場人物の背景や、内面の描写をもっとしてくれたら。そして、ストーリーの「謎解き」にあたる部分を、もっとわかりやすくしてくれたら、と、思います。全体的に、情緒的すぎて、説明不足な感じ。(私の頭が悪いだけ、という可能性もあります・・・)

叙情SFって、説明が多すぎると成立しないような気もしますし、難しいところですよね。好みの問題だと思います。この本は、ストーリーは切ない感じで、悪くないはずなんだけど・・・おしい!
| は行(その他の作家) | 19:55 | - | - |
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