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★ 最後の願い 光原百合 
4334924522最後の願い
光原 百合
光文社 2005-02-23

by G-Tools

いわゆる、日常の謎系安楽椅子探偵もの。2人の役者が、新しい劇団を旗揚げするため、必要な人材を集めているのですが、いい人材だ!と、目をつけた人の抱えた「謎」というか「悩み」を解いて、仲間入りさせてしまう…という連作短編集です。

すごくよかったです。1話目の「花をちぎれないほど…」で、適度に鋭い人間観察だなあ、と、思いました。これは期待できるぞって。鋭すぎて人間を悪く書きすぎると、読み応えはあるけど、読後感が悪いじゃない?逆に良く書きすぎても、甘ったるくて読み心地がわるいし。わたしにとって適度でした。最後まで、裏切られませんでした。良いところも、悪いところもある、様々な人々が劇団に集まり、旗揚げ公演が行われる直前までの物語。読んでよかった本です。

役者はもちろんですが、脚本を担当する事になるアマチュア小説家、舞台美術を担当することになる商業デザイナーなど、何かに魂売り渡しちゃってる人がたくさん出てきます。人間として、社会人として、それどうよ?ってな人々ですが、私はこういう人、好きなので、それだけでツボでした。特に、画家の物語「最後の言葉は…」や、演劇人の物語「…そして、開幕」は良かったです。切ない〜!

シリーズ化して欲しいなあ。私、暴走しがちな2人の探偵さん(演出家と俳優)に苦労させられる、制作のシロちゃんのファンになってしまったんです。続編希望!

追記:発売当初あちこちのブログのコメントに、作者ご本人が登場しておられるのを発見。本屋さんで新刊を買って読む人には、こういう特典もあるのね…。それにしても、光原さんって全然偉そうじゃない、きさくというか、素敵な作家さんですねー。コメントといい、作中のファンサービスといい。ますますファンになってしまいますね。
| ま行(光原百合) | 23:52 | - | - |
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