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★ 孤宿の人 宮部みゆき
4404032579孤宿の人 上
宮部 みゆき
新人物往来社 2005-06-21

by G-Tools

4404032587孤宿の人 下
宮部 みゆき
新人物往来社 2005-06-21

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好きな作家さんほど、期待しすぎて失敗する…。という経験を繰り返しているので、読む前に、期待しすぎてはいけない、と、何度も自分に言い聞かせました。

でも、そんな必要なかったかも!この本、すごい良かった!

時代小説で、しかも上下2分冊。きっと読むのに苦労するだろうなあと、思っていたのですが、全然そんなことはありませんでした。読み始めたら、あっという間に引き込まれ、先が気になって読むのをやめられず、読み終えた後も興奮したのかなかなか寝付けず、完全に寝不足です。

ほう、という名の無垢な少女を中心にして、加賀殿という流人を預かることになった、丸海藩の騒動を描いています。加賀殿は幕臣でありながら、妻子を含め家人を殺害した罪で、江戸から流されてきました。加賀殿は「鬼」であり「祟る」という噂があり、将軍は処刑を恐れたのです。「鬼」を預かることになった丸海藩では、様々な人々が、様々な思惑で動き出します。

「鬼」だの「祟り」だの「雷獣」だの、おどろおどろしい単語が並ぶわりに、まったくオカルト的要素がない本で、そこがとても好きでした。悪い人の悪巧みがたくさん出てくるのに、きちんと描かれるのはいい人ばかりで、そこもとても好きでした。そこを物足りなく感じる人もいるだろうな、と、思いますが、わたしは好きです。

終盤の怒涛の展開は圧巻。読み終わると、静かに感動。悲しい物語だけど、とてもいい本でした。

「泣ける」という売り文句で宣伝されているという事を、今、知ったのですが。わたしは、その泣くべきであろうシーンが…ちょっと嫌い。この本の中で「嫌い」をあげるとしたら、そこだけ。ストーリー上、死ぬ必要のない人が、読者を泣かせるために死んでしまったような気がします。わたしが読みとり足りないのかな?
| ま行(宮部みゆき) | 02:36 | - | - |
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