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■ そして今は誰も 青井夏海 
4575235342そして今はだれも
青井 夏海
双葉社 2005-09

by G-Tools

やっぱり青井夏海さん、好き。この本も好き。オススメ!悪徳家庭教師Xを探す、WHO・ダニットの推理小説ですが、犯人を当ててやる、と思って読めば、当てるのは難しくないんです。だからミステリーとしてはちょっと弱い、かなあ。でも、青春小説としてちゃんと面白かった。

退学者などほとんど出ない、名門お嬢様学校で、この3年間に相次いで女子生徒が退学しています。生徒たちの間の噂によれば、退学した彼女たちは、教師でもあり、こっそりしているアルバイトで家庭教師もしているXという人物に、秘密を知られ、脅迫されて、退学にいたったというのです。新人女性教師の笑子は、数人の生徒にかつぎだされ、職員室にいるという犯人Xを探す事になります。

数年前から共学になったけれど、もともとは伝統ある女子校。医学部を目指すほど学力の高いお嬢様が集まる女子クラスと、学力もやる気も低い男子クラス。同じ学校の中でも、男子クラスと女子クラスの間には、色んな意味で、深い溝があります。同窓会がかなり権力を持っており、教師の縁故採用や、生徒の裏口入学は公然の秘密。かなり感じの悪い学校です。この学校を舞台に、桐野夏生さんか、恩田陸さんか、男性なら乙一さんあたりに、暗〜い小説を書いてもらいたいなあ。悪趣味で、面白そう。

でも、この本は、若さ溢れる爽やかな友情物語に仕上がっています。全体的に、生徒のキャラが弱いのはちょっと惜しいんですけど、恭二君という子が優しくていいんです。先生たちは、みんなあやしい人ばかりでしたが、私が一番、あやしい!と、にらんでいた、笑子の幼馴染は単なる脇役でした(笑)。

推理小説とかいうジャンルにこだわらずに小説を読める人には、オススメします!
| あ行(青井夏海) | 21:33 | - | - |
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